コロナ禍で補習校に登校できない生徒たちに充実したオンライン学習を提供したい!

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A nonprofit fundraiser supporting

Japanese Language School of Raleigh
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ウィズコロナ時代に、自宅学習を余儀無くされているアメリカの補習校生徒たちに、より先生・友達とつながりを感じられる、充実したオンライン学習環境を提供したい。

$8,465

raised by 79 people

$5,000 goal

クラウドファンディングへのご協力に対するお礼

Update posted 3 years ago

この度は、このクラウドファンディングにご協力いただき誠にありがとうございました。


先日、本校の卒業式がオンラインで行われ、その後の卒業証書授与は、事務局で行われました。この時の卒業生の表情は、実に晴れやかです。それもそのはず、子どもたちは、紆余曲折がありながらも現地校と補習校で学び続けて、最後までやり遂げた充実感をもって卒業するからです。本校では、日本のカリキュラム1週間分の授業内容を1日で学んでおり、子どもたちが夜遅くまでかけて予習、復習に取り組む姿には頭が下がる思いです。


さて、今年度は、オンライン授業をせざるを得ない状況になり、教員も子どもたちも戸惑いながら補習校での学習を進めてきました。その中で、今年度から小学部で導入したデジタル教科書は、オンライン上で視覚的に学べる教材として活用されてきました。来年度からは、中学部での導入が予定されています。


今回皆様が協力していただいたお陰で、デジタル教科書及びその動作環境を充実させることが出来ます。皆様の善意により、本校の子どもたちがオンライン学習でも対面学習になってからも日本の教育に意欲をもって取り組める環境が整いましたことに感謝申し上げる次第です。


ローリー日本語補習学校

校長 坂田 哲朗

▼ゴール達成のお礼と英語圏の方向けのプロジェクトご案内▼

多くの皆様のご支援のおかげで、公開から1週間で目標の$5,000を達成することができました。ご支援を頂きました皆さまに心よりお礼申し上げます。英語圏の方向けにも"Support Japanese education during the coronavirus!"という英語版のを立ち上げており、こちらも$5,000をゴールとしております。達成に向けまして告知などにご協力頂けると幸いです。


▼プロジェクトを立ち上げの背景▼

ローリー日本語補習学校はアメリカのノースカロライナ州にある、およそ200名の生徒が通う補習校です。地元の私立高校の校舎を借りて、毎週土曜日に日本のカリキュラムに従った学習の機会を子どもたちに提供していました。しかし、新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、2020年3月より登校しての対面の授業ができない状態が続いています。現在は、週に一度、先生方の協力を得ながら、オンライン授業を実施しております。

この一年、先生方、運営、そして保護者が試行錯誤を重ねながら、生徒たちに充実した学習環境を提供できるように、様々な工夫をしてまいりました。が、効果的で、充実したオンライン授業を生徒に受けてもらうためには、まだ様々な課題があり、備品並びにオンライン学習教材の購入、Google Classroomの活用、授業実施用のパソコンの購入など、さらなる投資が求められます。日本では全生徒へのタブレットの配布などが進められ、設備の充実化が進んでいますが、オンライン化にあたり当補習校では設備面で様々な課題があります。

その一方で、米国での感染拡大に伴い、日本に帰任をされる家庭も増え、補習校の財政状況も決してゆとりがあるものではなく、生徒たちの学びの環境を充実化させるための、必要な投資を充分かつ望ましいスピード感でできておりません。


***オンライン授業の様子***

オンラインで授業に参加する生徒たちによりよい学習環境を提供するために、皆さまのご支援を頂くために本プロジェクトを立ち上げました。


▼プロジェクトの内容▼

オンライン授業環境の立ち上げ、実施は、先生方にとっても、生徒にとっても大きな挑戦です。先生方がより少ない負担で、より充実した授業を実施できるため、そして生徒たちが、楽しみながら学習を進めるために、下記のような投資をしたいと考えております。


▼デジタル教科書のさらなる活用とそのための環境整備

<どうして必要か、あるとどのように学習環境が充実するか>

対面の授業では、ホワイトボードに加えて、配布物や実物を用いながら生徒の理解を高めることができます。例えば、国語の授業で「干し飯(ほしいい)」という言葉がでてきた際に、実際に先生方が自作された「干し飯(ほしいい)」を生徒に触ってもらったりすることにより、実体験を交えた学習を促すことができました。

オンライン授業では、そのような体験の機会が限られてしまいますが、デジタル教科書を活用することで補うことができます。例えば、「すがたを変える大豆」という単元で、豆腐や味噌や醤油の製造工程を動画で学ぶことで、より具体的なイメージをもってその内容を理解することができます。

***デジタル教科書の一例***

小学部ではデジタル教科書を既に購入済みで、導入が進み、成果があらわれてきております。ですが、デジタル教科書を使用して授業をするために十分なスペックをそなえたパソコンの数が限られており、全ての学年での活用には至っておりません。頂いたご寄付を利用し、より小学部でのデジタル教科書の活用を進めたいと考えております。また、中等部ではまだデジタル教科書を購入していないため、その購入と活用のためのインフラ整備を来年度に進めたいと考えています。


<教員の声>

今年度から小学校の教科書の改訂が行われ、ローリー日本語補習学校では、それと同時にデジタル教科書が購入されました。小学三年生の授業では、デジタル教科書を活用して授業を実施しています。

国語については、漢字練習では、新出漢字の書き順をはじめとして、漢字フラッシュカードという機能でその漢字の使い方を即座に学ぶ事ができます。教科書に画面上でハイライトをしたり、テキスト入力で書き込みをしたりすることもできるので、指示部分や重要部分について強調することが容易にできます。

デジタル教科書の特徴が最も出るところは、ページの行き来が容易にできることです。例えば、書籍の教科書の場合の裏ページに当たる部分も一つの画面で表示することができます。

また、その他に便利なところは、物語文で挿絵だけを出すことができ、登場人物の気持ちを発表させたり、物語の流れを把握しながら挿絵を入れ替えたりして確認をすることができます。また、資料として子どもたちが知らない体験(戦争等)のことや作者からのメッセージを聞くこともできます。また、説明文では、説明文に書いてあることの動画(しょうゆができるまで等)を見ることができ、子どもたちにとって説明文に書いてあることを目で確かめることができます。

算数については、説明が分割、拡大して表示でき、そして順序だててスライドになってまとめてあるので子どもたちが分かりやすく学ぶことができます。問題が虫食いになっていてクリックすると答えが出るなど、説明しながら使用することができます。資料では、コンパス、分度器、定規の使い方の動画があり、コンパスの使い方では、左利き用の動画もあります。コンパスを使った長さの測り方では、記録が残り視覚的にわかりやすいやり方の説明となっています。

その他に便利なところは、多くの掛図があり、はかりの使い方の動画やそろばんの使い方について動きを確認しながら学ぶことができます。

なお、このデジタル教科書は、国語では書き込んだことを残すことができるので、後からふり返りに使うことができると同時に、消す必要がないので時間の節約になります。また、対面授業に戻ってからは、音読を聞かせることもでき、読んでいる箇所もハイライトされるため、とても分かりやすいです。

このようにデジタル教科書は、多岐にわたって便利なツールがたくさんあり、教員にとって準備に時間がかからず使いやすく、子どもたちにとっても視覚的にしっかりとらえることができるので、対面授業になってからも使用したいと思っています。

ローリー日本語補習学校 教員

西川佳代子


<生徒の声>

教科書がメインの補習校授業では、先生がパソコンのカメラで映してくれたページが見えにくいこともありましたが、デジタル教科書を使うようになって、とても見やすくなり、手元の教科書にはないビデオや写真も見られるようになり、内容が分かりやすくなったのが嬉しいです。

また難しい算数の問題などは、先生がペン機能を使ってデジタル教科書に直接書いて、解く順番を教えてくれたり、ノート機能も使ってメモをしてくれたりするので、とても分かりやすくなりました。

他の学年もこのデジタル教科書を使って勉強出来るようになれば、内容がもっと分かりやすくなりいいと思います。

ローリー日本語補習学校 三年生


▼応援メッセージ▼

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クラウドファンディングの実施に寄せて

令和2年度のローリー日本語補習学校は、新型コロナウィルス感染症の影響で、4月当初から休校となりました。その後、理事会、運営委員会の皆様と開校を目指しましたが、状況が悪化し、年度末まで休校となっています。

その間、本校では、5月からオンラインで「課題提示学習」を開始し、教員が提示する課題に児童・生徒が取組み、提出するという形で学習に取り組んできました。そして、9月下旬からは、教員、児童・生徒の双方向でのオンライン授業を行ってきました。当初全学年の児童、生徒が4コマのオンライン授業において集中力を切らさずに最後まで学習できるかということを心配していましたが、児童、生徒の頑張り、保護者の協力、教員の工夫、運営委員会・理事会のバックアップで乗り切ってきています。また、オンライン授業に関する技術的な向上については、教員間で研修をし、情報交換をすることによって行っています。

さて、小学部では今年度から導入したデジタル教科書をオンライン上で視覚的に学べる教材として使用を開始しました。しかし、本校所有のPCのスペックがデジタル教科書の動作環境を満たしていないために十分な活用がなされていないのが現状です。来年度は、中学校の教科書改訂があり中学部でもデジタル教科書の導入を進めようとしております。今、来年度の開校が不確定な状況下で、オンライン授業の継続が予想され、本校のIT環境の充実は急務となっています。

ファンドレイズ部の皆様には、定期的に子どもたちの学習活動等が充実するための活動を行っておられることに敬意を表するとともに、深く感謝をしています。ローリー日本語補習学校に学ぶ子どもたちが、今後も日本の教育を意欲的に学べる環境の充実を図るために皆様の協力をよろしくお願いします。

ローリー日本語補習学校 校長
坂田 哲朗



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次の世代を担う補習校生徒のために

 新型コロナウイルスにより、オンライン授業を余儀なくされてしまってから早くも1年が経とうとしています。

20年度運営委員会は実際に対面で合ったのが2~3回、運営委員会はすべてオンラインという状況でのスタートとなってしまいましたが、児童生徒のため、そして先生方を支えるためにできることは何かと実現させようと頑張ってきました。試行錯誤しながら、提示学習に始まり、オンラインホームルーム、そして11月にはGoogle Classroomを導入し、本格的なオンライン授業にと発展しました。すべてが初めての経験でありましたが、この時代の状況に負けず忍耐強い、イノベーション能力にあふれた世代の育成に貢献できるよう尽力させていただきました。

ローリー日本語補習学校の教師の皆様はこのような状況でも諦めることなく、限られた教材、機材を最大限に利用し素晴らしい授業を提供してくださっています。また、先日は初の高等部によるバーチャル・スピーチコンテストまで開催できました。ご協力いただいた審査員の皆様、本当にありがとうございました。

このように、次の世代を担う児童生徒の日本語教育を本校では精一杯進めています。これから先、コロナ禍の状況がどのように進展するかまだ分からないなか、できる限りの準備を進めています。子供たちのために資金面でのご協力を、どうぞよろしくお願い致します。

また、最後になりましたが、この状況の中、医療従事者の皆様、そしてその他、最前線に立って私たちの生活を守ってくださっている方々に心からお礼を申し上げるとともに、皆様の安全を祈願しております。

ローリー日本語補習学校 運営委員長

木戸 えりか



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補習校という貴重な学びの機会を後輩にも

 補習校は私にとって、日本語で話せる友達との心休まる空間かつ日本語の本をはじめとする学習機会へのアクセスを可能にしてくれただけに留まらず、”外の世界”であるアメリカから日本を捉え直し、常に新しい視点をもたらしてくれる場所でした。補習校での学びや気付き、考え尽くした経験が、大学受験や就職活動に繋がり、今の私を形作っていると強く感じます。
新型コロナウイルスの猛威により、私が(たまたま平時であったというだけで)得られた貴重な学びの機会が、後輩たちには阻まれていると聞き、心を痛めています。卒業生の私からも微力ながら寄付させていただきましたが、軌を一にする方がいらっしゃれば、ぜひ寄付いただけると卒業生の私としても嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。

ローリー日本語補習学校 卒業生
江原 初奈




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